レノボの「ThinkPad L590」は、15.6型の大画面ディスプレイとテンキー付きキーボードを備えたビジネス向け標準ノートPCである。前モデルであるThinkPad L580の使いやすさを継承しつつ、内部スペックや最大メモリ容量などが強化されている。
本記事では、ThinkPad L590の基本スペックや特徴、実際に使う上でのメリット・デメリット、前モデルL580からの変更点について詳細に解説する。
ThinkPad L590の基本スペック
ThinkPad L590の主な仕様は以下の通りである。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| OS | Windows 10 Pro / Home (Windows 11正式対応) |
| CPU | 第8世代 インテル Core i7-8565U / Core i5-8265U / Core i3-8145U / Celeron 4305U |
| メモリ | 最大64GB(DDR4 SO-DIMM スロット×2) |
| ストレージ | M.2 NVMe SSD / 2.5インチ HDD(構成による) |
| ディスプレイ | 15.6型 FHD (1920×1080) IPS / HD (1366×768) TN ノングレア |
| グラフィックス | CPU内蔵(インテル UHD グラフィックス 620) |
| インターフェース | USB Type-C×2(USB PD・DisplayPort対応)、USB 3.1 Gen1×2、HDMI、MicroSDカードスロット、有線LAN(RJ-45)、マイク/ヘッドフォン端子 |
| サイズ・重量 | 約 376.5 x 254.5 x 22.95 mm / 約 2.03kg〜 |
ThinkPad L590の特徴と進化点(L580との違い)
ThinkPad L590は、外観デザインや筐体構造こそL580とほぼ共通しているが、内部のシステム構成において着実な進化を遂げている。
1. 第8世代インテルCoreプロセッサ(Whiskey Lake世代)へ刷新
CPUには第8世代の後期モデルにあたるWhiskey Lake(ウイスキーレイク)世代が採用されている。ターボブースト時の動作周波数が引き上げられており、アプリの起動やマルチタスク処理でのレスポンスが向上している。
2. 最大メモリ容量が64GBに拡張
L580の最大メモリ容量が32GBであったのに対し、L590では最大64GB(32GB×2)まで搭載可能となった。大量のデータ処理や仮想環境の構築、複数アプリを同時に稼働させる負荷の高い作業においても、メモリ不足に陥るリスクが大幅に軽減されている。
3. Windows 11への正式アップグレードに対応
搭載されているCPU(Core i5-8265UやCore i7-8565Uなど)は、Microsoftが定めるWindows 11の動作要件を満たしている。そのため、中古市場で購入した場合でもOSのサポート終了を心配することなく長期間安心して使用できる。
ThinkPad L590のメリット(長所)
1. テンキー付きでデータ入力作業が快適
15.6型サイズならではの広さを活かし、フルサイズのキーボードに独立したテンキーが搭載されている。Excelでの数値入力や会計処理などを頻繁に行うユーザーにとって、作業効率を高める大きな武器となる。
2. 打鍵感に優れたキーボードとトラックポイント
ThinkPadシリーズ最大の強みであるキーボードの打ち心地は健在である。しっかりとしたキーストロークと適度な跳ね返りがあり、長時間のタイピングでも疲れにくい。中央にあるトラックポイント(赤ポチ)を使えば、ホームポジションから手を離さずにマウス操作が行える。
3. 豊富で実用的なインターフェース
HDMI端子やフルサイズUSB(Type-A)に加え、USB Type-Cポートを2基備えている。有線LANポートも標準装備されているため、ビジネスシーンで必要となる各種周辺機器やプロジェクター、社内ネットワークへの接続に困ることがない。
ThinkPad L590のデメリット(注意点)
1. 持ち運びには向かない重量(約2.03kg)
本体重量が約2.03kgあるため、毎日カバンに入れて持ち運ぶモバイル用途には適していない。基本的にはデスクに据え置きで利用するか、社内の会議室移動程度の運用が適している。
2. ディスプレイの解像度・液晶の種類に注意
モデルによって「フルHD(1920×1080)IPS液晶」と「HD(1366×768)TN液晶」が存在する。HD TN液晶モデルは視野角が狭く発色も劣るため、中古で購入する場合はフルHD IPS液晶が搭載された個体を選ぶことを強く推奨する。
前モデルL580との比較と選び方
前モデルのThinkPad L580 レビュー デメリットでも解説している通り、L580も完成度の高い15.6型ビジネスノートである。
実用上のパフォーマンス差は極端に大きくないため、通常の事務作業レベルであればL580でも十分な性能を発揮する。しかし、メモリを最大64GBまで増設したい場合や、少しでも処理能力の高いCPUを求める場合は、後継モデルであるL590を選択するのが賢明である。
まとめ:安定した作業環境を求める人におすすめの1台
ThinkPad L590は、堅牢性の高さと優れた操作性、豊富な拡張性を兼ね備えた実用的な15.6型ノートPCである。重さがあるためモバイル性には欠けるものの、据え置きメインで書類作成や数値入力を行うPCとしては非常にコストパフォーマンスが高い。
中古市場でも状態の良い個体が多く出回っているため、手頃な価格で頑丈な作業用PCを探しているユーザーにはおすすめできるモデルである。
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